太陽光発電が発電しない原因は?5つの対処法や故障を放置するデメリットを解説 | 太陽光 | 再生可能エネルギー | 株式会社グッド・エナジー

太陽光発電が発電しない原因は?5つの対処法や故障を放置するデメリットを解説

太陽光発電が発電しない原因は?5つの対処法や故障を放置するデメリットを解説

太陽光発電の発電量が落ちてしまったり、突然発電が止まってしまった場合、その原因はさまざまです。

本記事では、「太陽光発電の発電量が減少している」「太陽光発電の発電が止まっている」といったお悩みをお持ちの方に向けて、考えられる主な理由とその対処法をわかりやすく解説します。

発電量の低下や停止が長引くと、売電収入や電気代削減効果にも影響が出るため、早期発見と適切な対応が重要です。

最後までお読みいただき、直ぐに対応することをおすすめします。

太陽光発電が発電しない主な理由

太陽光発電システムで発電量が減少したり、発電が困難になったりする場合、さまざまな原因が考えられます。その中で主な原因となるものは、次のような場合です。

  • パワーコンディショナーの故障
  • 太陽光パネル自体の故障
  • パネル表面の汚れや付着物

以下、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

パワーコンディショナーの故障

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した直流電力を、家庭や電力会社で使える交流電力へ変換する重要な機器です。寿命は一般的に約10年とされており、早い場合は8年、長くても12年〜13年で不調が現れるケースが多いです。

パワーコンディショナーの故障を放置すると、発電量が大幅に減少するだけでなく、安全性が低下し過熱や発火などの事故リスクが高まります。また、売電収入を得られなくなり事業計画にも影響を及ぼすことになります。

太陽光パネルの故障

パワーコンディショナー同様に太陽光パネルにも寿命があり、一般的には20年〜30年程度が期待寿命とされています。

パネルは長期間にわたり発電を続けますが、経年劣化や破損、内部の不具合が発生すると発電効率が低下し、発電量が大きく減少します。

2009年〜2010年代の普及期に設置したパネルは、ちょうど寿命を迎えつつある時期です。特に思い当たることがないのに発電量が大幅に落ちた場合は、太陽光パネルの寿命や故障を疑い、早めの点検や交換を検討することが重要です。

太陽光パネルの表面に汚れが蓄積している

太陽光パネルの表面に汚れが蓄積すると、太陽光が十分にパネルへ届かず発電効率が低下します。主な汚れの原因は、鳥のフンや落ち葉、花粉、黄砂、土埃などです。

太陽光パネルの汚れは、風雨によりほぼ除去されますが、鳥のフンや落ち葉は付着したままになりやすく、太陽光パネルに堆積します。

これらの汚れを放置すると、発電量が年間で10%も減少する場合もあり、「ホットスポット現象」が起き、パネルの異常発熱や故障リスクも高まります。定期的な洗浄やメンテナンスが発電量維持のために不可欠です。

太陽光発電が発電しない外的要因

太陽光発電の発電が困難になる理由は、システム自体に起因するものが主な原因となっています。ここでは、太陽光発電が発電しない外的要因を取り上げ解説します。外的要因が原因となる場合は以下の3点です。

  • 太陽光パネルが自然災害を受ける
  • 日照時間に変化がある
  • 積雪の影響が出る

太陽光パネルが自然災害の被害を受ける

太陽光パネルは屋外に設置されるため、台風や地震、落雷などの自然災害による被害リスクが避けられません。

強風や地震で架台が倒壊したり、パネルが落下・破損した場合、発電が困難になるだけでなく、感電や漏電などの二次被害も引き起こす恐れがあります。

また、落雷による損傷や積雪によるパネル破損も発電停止の原因となります。万が一に備えて、火災保険や自然災害補償に加入しておくことで、修理費用や再設置費用の負担を軽減でき、安心して運用を続けることが可能です。

日照時間に変化がある

太陽光発電の発電量は、日照時間の長さによって大きく左右されます。日照時間が長いほど、太陽光パネルが太陽エネルギーを受け取る時間が増え、発電量も多くなります。

一方、夏場は日照時間が長くても、酷暑の影響で太陽光パネルの発電効率が低下し、発電量が減少するケースも少なくありません。

こうした季節や天候による変動は、実績経験の豊富な事業者を選ぶことで、事前の発電シミュレーションである程度予測することが可能です。

積雪の影響で発電が難しくなる

豪雪地帯で太陽光発電を行う場合、積雪による影響に十分な注意が必要です。太陽光パネルの上に雪が積もると、太陽光が遮られて発電が困難になります。

積雪により太陽光パネルが機能しなくなり、場合によっては発電量が0になることもあります。

積雪地帯での対処法としては、パネルを傾斜設置して雪を自然に滑り落ちやすくしたり、特殊な重機で雪を吹き飛ばしたり、定期的な除雪作業を行うことが有効です。

また、積雪や落雪による破損リスクに備え、保険への加入や耐雪仕様の設備選定も重要となります。

設置環境や機器性能が原因の場合

太陽光発電の発電が困難になる原因として、設置環境や機器性能に原因がある場合があります。以下の項目について解説します。

  • パワーコンディショナーの性能
  • 太陽光パネルの設置方角
  • 太陽光パネルの面積が小さい

パワーコンディショナーの性能

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した直流電気を家庭用の交流電気に変換する際に、エネルギーロスが生じます。

変換効率は製品によって異なり、一般的には95%〜98%の範囲が多くなっています。

性能が高い機種ほど効率良く電気を変換できるため、発電量のロスを最小限に抑えることが可能ですが、変換効率が低いパワーコンディショナーを使用すると、予想よりも実際の発電量が少なく感じられる場合があります。

製品選定時は変換効率の数値をよく確認することが重要です。

太陽光パネルの設置方角

太陽光発電の発電量を最大化するには、太陽光パネルを設置する方角や角度が重要です。最も効率が良いのは「真南向き・傾斜角度30度」とされており、南向き設置で最大限の日射量を確保できます。

傾斜角度が20度〜40度でも、98%の発電効率なので、南向きに設置することが発電効率最大化の前提と言えるでしょう。

設置場所の周囲に高い建物や樹木があると日射が遮られ、発電効率が下がるなど、地域や土地の形状によって最適な方角や角度が異なります。

太陽光発電に適した環境は、日当たりが良く、南向きで障害物が少ない場所となります。

太陽光パネルの面積が小さい

太陽光パネルの発電量は、設置するパネルの面積に比例して増減します。屋根や地上に設置できそうなスペースが残っている場合、追加設置を検討することで発電量を増やすことが可能です。

ただし、太陽光パネルの増設には費用がかかるため、まずは業者を通して、シミュレーションを活用し検討しましょう。

太陽光発電の発電トラブルを回避する対処法

太陽光発電の発電量が少なく収益が上がらないというトラブルを回避するためには、以下のような対策ができます。それぞれ解説します。

  • 事前に発電シミュレーションを行う
  • 日常的に発電量を確認する
  • 保証内容を確認しておく

事前に発電シミュレーションを行う

太陽光発電を導入する前に、発電シミュレーションを行うことが重要です。シミュレーションを行うことで、設置場所の日射量や方角・角度に合わせて発電量を予測でき、発電量を最大化することが可能です。

周囲の遮蔽物や気象条件など、想定されるトラブルや課題も事前に把握できるメリットもあります。また、初期投資の回収期間や売電収入なども確認できるため、太陽光発電を導入するメリットやリスクを判断できます。

日常的に発電量を確認する

太陽光発電の発電量は季節や天候によって大きく変動します。そのため、発電量のチェックは日常的に行い、通常の範囲かどうかを確認することが重要です。

著しく発電量が低下している場合は、パワーコンディショナーや太陽光パネルの故障などが考えられるため、早期に対応しなくてはなりません。

気付くのが遅れるほど損失が大きくなるばかりか、思わぬ事故につながる恐れがあるため、日常のチェックが重要です。

保証内容や期間に着目する

太陽光発電は長期運用が前提となるため、保証内容や期間の確認が非常に重要です。

一般的な家電製品の保証が1年程度であるのに対し、太陽光パネルは住宅用で10年、産業用は20年など、長期保証が設けられている場合が多いです。

万が一の故障やトラブル時に備え、太陽光発電の導入前に保証期間や内容を確認することが、後々の安心につながります。自然災害補償が含まれているなど、保証はメーカーによって内容が異なります。

定期的にメンテナンスを行う

太陽光発電を安定して運用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

メンテナンスを怠ると、パネル表面の汚れや機器の劣化によって発電効率が低下し、発電量の減少や故障リスクが高まります。

主な実施項目としては、パネルの清掃、故障した機器の交換、ボルトの増し締め、パワーコンディショナーの動作確認などがあげられ、2017年のFIT法改正により、定期的なメンテナンスが義務付けられています。

メンテナンスは設置した1年目に行い、4年ごとにメンテナンスを行うことが目安です。

地域の特性を活かした太陽光パネルを選定する

太陽光パネルは地域の気候や環境に適応した製品の選定が重要です。シリコン系、化合物系など種類があり、それぞれ特徴があります。

太陽光パネルの種類と特徴を表にまとめました。

太陽光パネルの種類特徴
単結晶シリコン住宅用などの狭い面積
多結晶シリコン産業用太陽光発電など大規模な面積に設置コストバランスがよい
HITパネル(ハイブリッド型・ヘテロ接合型)化合物系CISパネル年間平均気温が20度を超える地域 熱に強い
軽量化パネルフレキシブルソーラーパネル樹脂素材軽量パネル荷重が気になる建物に設置可能
縦型両面パネル積雪荷重に強いパネル雪に当たった反射光でも発電可能
塩害対応パネル塩害・重塩害地域でも使用可能

太陽光発電の清掃や故障を放置するデメリット

太陽光発電の清掃や故障をそのまま放置しておくと、投資回収に影響が出てしまいます。3つのデメリットを解説します。

  • 売電収入が減少する
  • 電気代の削減効果が減少する
  • 機器の修理代がかかる

売電収入が減少する

発電量が減少している状態が続けば、売電収入の減少に直結します。これは家庭用・産業用のどちらの太陽光発電でも共通のリスクであり、事業継続にとって大きな痛手となります。

売電収入が減ると、導入時に定めた投資回収期間が延びたり、計画通りに収益を確保できなくなる恐れも生じます。

発電量の低下には天候や設備の劣化、出力抑制など様々な要因もありますが、定期的こまめにメンテナンスを行い、故障しないよう対策をとることが重要です。

電気代の削減効果が減少数する

自家消費型太陽光発電を導入している事業者は、発電量の減少がそのまま電気代の削減効果の減少につながります。

発電量が落ちると自家消費に回せる電力も減少し、電力会社から購入する電力量が増えるため、コスト削減のメリットが薄れてしまいます

この状態が続けば、当初想定していた経済効果や投資回収計画にズレが生じるリスクも高まります。導入当初の目的を再確認し、早期に修理を行うことが重要です。

機器の修理代がかかる

太陽光発電の発電量が減少している場合、機器の故障が原因となっている可能性があります。パワーコンディショナーやパネル、配線などが故障すると、発電効率が大きく低下します。

機器が故障している場合は、修理や交換が必要となり、その費用は数十万円に及ぶことも少なくありません。

予期せぬ高額な出費を防ぐためにも、定期的な点検やメンテナンスを実施し、早期発見・早期対応を心がけることが大切です。

まとめ:太陽光発電が発電しない原因と5つの対処法を解説

本記事では、太陽光発電が発電しない原因と、5つの対処法について解説しました。太陽光発電の運用は長期にわたるため、発電効率や安全性を維持するには定期的なメンテナンスが不可欠です。

特に、定期点検や清掃、機器の早期修理は発電量の低下や売電損失を防ぐうえで重要なポイントとなります。法令によりメンテナンスは義務化されており、メンテナンスを怠ると事業継続に支障が出る可能性もあります。

太陽光発電の安定運用と投資回収を実現するためにも、日々の点検や専門業者への相談を心がけましょう。

グッド・エナジーは、太陽光発電所の買取や販売、メンテナンスを行う企業です。太陽光発電の運用でお悩みの場合、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。

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