太陽光パネルの汚れが発電効率に与える影響とは?リスクや対策方法を解説

太陽光パネルの汚れを放置すると、発電量の低下に繋がります。太陽光パネルの汚れは発電に必要な太陽光を遮り、長期間放置した場合は、太陽光パネルの破損に繋がる可能性もあります。本記事では、以下の項目について解説を進めます。
- 太陽光パネルが汚れる主な原因
- 発電効率に与える影響
- 自分自身で太陽光パネルを掃除する方法
- 専門業者に洗浄を依頼する方法
太陽光パネルの汚れは、早期対処が重要です。正しい掃除方法と、放置した場合のリスクも合わせて解説を進めます。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
太陽光パネルが汚れる主な原因
太陽光パネルの汚れは、発電量が低下する原因になります。太陽光パネルが汚れることで、本来は受光可能な太陽光が遮断されるためです。
事業されている環境でも、汚れの種類は大きく変化するため、以下に事業環境と汚れの種類をまとめました。
事業環境 | 汚れの種類 |
---|---|
山岳部 | 落ち葉・鳥の糞・黄砂・花粉・火山灰 |
平地 | 鳥の糞・黄砂・花粉 |
山岳部の事業環境では、近くの活火山より「火山灰」が降り注ぎ、蓄積する恐れがあります。火山灰は、「非常に軽く、蓄積しやすい」汚れです。
乾いた状態での清掃は、火山灰が舞ってしまう危険性があるので、必ず湿らせてから清掃しましょう。
太陽光パネルの汚れが発電効率に与える影響
太陽光パネルの汚れが、発電効率に与える影響を解説します。
発電量の低下
太陽光パネルの汚れは、発電量の低下に直結します。太陽光発電は、太陽光の光エネルギーを電気に変換する発電所になります。
太陽光(日射量)をパネルが受光できる量は、発電量に直結する重要な指標です。
「太陽光パネルの汚れ→太陽光(日射量)を遮断する→発電量の低下」のように、汚れを放置すると発電量が低下します。
上記の事態を防ぐために、定期的なメンテナンスによる清掃とリスク管理が必要です。
ホットスポット現象のリスク
太陽光パネルの汚れを放置すると、ホットスポットが出現する可能性があります。
ホットスポットとは、放置した汚れで太陽光パネルの内部セル(最小部品)が発電できなくなり、内部の抵抗が増加して「発火・発電量低下」に繋がることです。
ホットスポットは、汚れを放置した期間が長いほどリスクが上昇します。特に以下の汚れに関しては、注意が必要です。
- 鳥の糞
- 火山灰
上記の汚れは、雨で流れにくく、汚れに高さ(分厚さ)があるため、太陽光を完全に遮断してしまいます。
太陽光パネルを洗浄する適切なタイミング
太陽光パネルを洗浄するタイミングは、時期によって汚れが変化するので慎重に検討しましょう。洗浄する時期として適切なタイミングは「梅雨明け(夏前)」です。
以下に理由をまとめました。
- 夏場の発電量低下を防ぐため
- 黄砂・花粉などの汚れが少ない
- 梅雨時期でないので、汚れが蓄積しにくい
- 地面が乾いており、洗浄作業効率が上昇する
春先・梅雨時期などは、「花粉・黄砂・雨」など汚れが付着しやすい季節です。冬場に関しては、洗浄を行う際に使用する水などが凍結してしまう恐れがあります。
特に、汚れが付着しやすい、春先・梅雨時期を避けて洗浄を行いましょう。
自分自身で太陽光パネルを洗浄する方法

太陽光パネルを自分自身で洗浄する方法をご紹介します。
太陽光パネル上の落ち葉を取り除く
太陽光パネルは、落ち葉がたまりやすい特徴があります。太陽光パネルの表面と外側フレームに段差があり、その段差に落ち葉などがたまりやすくなります。
汚れが蓄積されると「腐食・錆び」の原因となるので、モップ・クロスなどを使用して定期的な清掃を心がけましょう。
ただ、清掃時には感電に注意が必要です。太陽光パネルに手が届く範囲には、接地工事が施されていますが、接続が外れている可能性もあります。
必ず、ゴム手袋などを着用して安全対策を行いましょう。
モップやクロスで太陽光パネルを拭く
モップやクロスで、太陽光パネルの表面を拭く方法も有効です。太陽光パネルをモップやクロスで拭く際の注意点と作業手順を、以下にまとめました。
- 柔らかい生地のモップを使用する
- マイクロファイバークロスを使用する
- ゴム製のガラス用スクイジーを使用する
太陽光パネルの表面を拭く際には、傷が付かないよう注意しましょう。太陽光パネルの表面に一カ所でも「亀裂・ひび割れ」が入ると、次第に傷は広がり、最終的には破損に繋がります。
太陽光パネルの表面の清掃時は「力を入れ過ぎず、汚れを落とす」イメージの力加減で行いましょう。
太陽光パネルの自分自身で行う際の注意点
自分自身で太陽光パネルの洗浄する際の注意点を3つご紹介します。次節のポイントに気を付けることで、セルフメンテナンスが可能です。
太陽光パネルを傷つけないようにする
自分自身で太陽光パネルを洗浄する場合、表面に傷を付けないよう注意しましょう。太陽光パネルに傷が付くと、以下のような順番で破損へと繋がります。
- 太陽光パネル表面の傷
- 太陽光パネル表面の亀裂
- 太陽光パネル表面の割れ
- 太陽光パネルの破損(発電不可能)
太陽光パネルに傷が付くと、最初は小さな傷であっても、洗浄を繰り返す度に、「亀裂→割れ」に繋がります。
実際の破損事例では、モップなどを使用して洗浄を行った際に、太陽光パネルの表面の温度と洗浄する水の「温度差」が原因で、破損に繋がったケースも報告されています。
作業中に感電のリスクがある
自分自身で太陽光パネルを洗浄する場合、感電するリスクがあります。太陽光パネルは、常に電気を発電する製品です。
電気は、大地(GL面)へ電気を流すことで安全性が確保されますが、経年劣化による「接地工事不良・傷・亀裂などからの漏電」が原因で感電する危険性があります。
作業中の感電は大変危険になりますので、以下の用意を確認しましょう。
- 絶縁ゴム手袋の着用
- 絶縁長靴の着用
- 作業前検電確認
- 専門業者に依頼する
電気は目に見えない物質であり、非常に危険です。専門知識と経験を有した、専門業者に依頼しましょう。
純水で掃除の作業を行う
太陽光パネルを掃除する際、可能な限り純水を使用しましょう。純水とは、不純物が少ない水になり、私たちが普段使用する水は「一般水」に分類されます。
純水は、一般水のろ過を行い、不純物を取り除いた「クリアな水」です。純水は、塩素(カルキ)などが含まれないため、水垢として太陽光パネル表面に残りにくい特徴があります。
掃除後に水垢取りなどの往復作業を防止するためにも、純水を活用しましょう。
業者に依頼して太陽光パネルを洗浄する方法
専門業者に掃除を依頼する方法もおすすめです。専門業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。
- 時間を有効活用できる
- 正しい方法で作業できる
- 高所作業など危険な場所でも依頼できる
- 費用は発生するが、人出は取られない
特に、大規模な産業用太陽光発電では、太陽光パネルが何千枚~何万枚となる場合があるため、専門業者に依頼しましょう。
専門業者へ太陽光パネルの洗浄を依頼する費用は、以下のような金額(目安)となります。
- 1kWあたりの目安金額=5,000円前後(枚数・規模・設置条件により変動する)
専門業者に任せることで、正しい作業方法と時間を有効活用することが可能です。
太陽光パネルの汚れを防ぐための対策
太陽光パネルの汚れを防ぐ対策として「防汚コーティング剤」を活用する方法も有効です。防汚コーティングとは、施工することで薄い塗膜を形成し、太陽光パネルの表面を保護します。
防汚コーティングにより、汚れ・飛散物による破損リスクを低減させることが可能です。
また、太陽光パネルの汚れを防ぐために以下のような対策が有効です。
- 太陽光パネルの設置角度を10度以上にする
- 年1~2回のメンテナンスを行う
太陽光パネルの設置角度は、平行(180度)に近いほど汚れが溜まりやすく、垂直(90度)に近いほど汚れが溜まりにくくなります。
設置環境により異なりますが、10度以上の設置角度が最適とされており、施工者に確認することもポイントです。
グッド・エナジーのO&M事例
グッド・エナジーのO&M事例を紹介します。
太陽光パネルの汚れを洗浄

グッド・エナジーでは、除草作業や電気点検時の報告書を受け取った際に、「パネル汚れが気になった」とお問い合わせを受けた事例があります。
パネル付近に木が生えていると樹液や葉っぱの露などがパネルに付着し、汚れが蓄積しやすくなります。
また、近隣に牛舎が存在し、フンや土が風で飛ばされてパネルに付着しているケースもあります。あらゆる場面に対応し、太陽光パネルを洗浄させていただきます。
状況に合わせたお見積もり提示

洗浄を行う際は、パネル全体洗浄と汚れがひどい一部分洗浄のお見積りを提示し、お客様の希望に合わせてご提案いたします。
「悪徳業者に高額請求された」との声も聞きますが、グッド・エナジーでは正直なお見積もりを行うのでご安心ください。
太陽光パネルの洗浄後は、発電量が大幅に回復しますので、汚れがひどい場合は太陽光パネルの洗浄を勧めています。
グッド・エナジーのO&Mサービス一覧
グッド・エナジーは太陽光発電の買取や販売、O&Mの事業を行なっています。O&Mに関するサービスでは、実際にご依頼いただいたお客様より高い評価を得ています。
- 駆けつけサービス
- 除草サービス
- モニタリングサービス
モニタリングでは、太陽光発電所の健康状態と呼べる発電量の観察を遠隔監視し、リアルタイムで報告させていただきます。
太陽光発電のメンテナンスでお困りごとがあれば、グッド・エナジーまでご相談ください。
まとめ:太陽光パネルの汚れは定期的に掃除する
本記事では、「太陽光発電の汚れ」について解説を進めました。太陽光パネルの表面の汚れは、発電量の低下に繋がります。
定期的なメンテナンスと、正しい掃除方法を実施することが重要です。
自分自身で掃除する場合は、感電するリスクがあるので、不安があれば専門業者まで相談しましょう。
グッド・エナジーは、太陽光発電所の買取や販売、メンテナンスを行なっている企業です。太陽光発電の運用でお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
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