太陽光発電のメリット・デメリットとは？企業が導入前に知っておきたい知識 | 太陽光 | 再生可能エネルギー | 株式会社グッド・エナジー

太陽光発電とは

太陽光発電は太陽電池を利用して、太陽の光エネルギーから電気を生み出します。温室効果ガス削減の観点から、世界的に脱炭素の動きが加速しています。日本国内でも、カーボンニュートラルが宣言されるなど、今後も太陽光発電の必要性が高まっていくことでしょう。私たちの身近な事例としては、2025年4月より、東京都で新築住宅に太陽光発電を設置することが義務付けられました。

太陽光発電の仕組みは、太陽光パネルやパワーコンディショナー、分電盤など、複数の機器を組み合わさり、1つのシステムになっています。太陽光発電の仕組みや関連する機器の解説については、下記の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

太陽光発電7つのメリット

太陽光発電を導入することで、「電気料金の削減」や「企業イメージの向上」など、様々なメリットがあります。主なメリットを7つ解説します。

電気料金の削減ができる

太陽光発電は、再生可能エネルギーの中でも注目されており、導入を検討する企業が増えています。電気料金の高騰問題の対策できることから、工場や自社施設で発電した電気を使用する「自家消費型太陽光発電」の人気が高まっています。規模が大きい工場などでは、年間に数百万円のコスト削減に貢献することが可能です。

電気料金の高騰問題を解決できることから、太陽光発電を検討・導入する企業が増えています。

環境にやさしい

太陽光発電は、太陽の光エネルギーがあれば継続的に発電することが可能です。太陽光発電が普及することで化石燃料の使用を削減し、地球温暖化対策などの環境保護に寄与します。再生エネルギーの導入は、「環境に配慮している企業」として企業のイメージを高めることが可能です。

また、太陽の光エネルギーは枯渇することがないため、エネルギー自給率の向上のメリットもあります。

上記のように、太陽光発電は環境にやさしい特徴を持つことから注目が高まっています。

災害時の電源の確保ができる

太陽光発電は、災害時に非常用電源としての役割を果たします。自立運転機能付きのシステムや蓄電池と併設することにより、外部電源の供給が不可能な際も電力の供給が可能です。

また、太陽光発電の導入はBCP対策にも貢献できます。BCP対策とは、災害などの緊急事態が発生した際に、事業を継続するための戦略的計画のことを指します。太陽光発電は、リスクマネジメントの観点からも導入する価値が高いです。

断熱効果が期待できる

太陽光発電は、電気を生成するだけでなく、建物の遮熱や断熱効果を高める効果もあります。工場や施設の屋根に太陽光パネルを設置することで、太陽の熱が建物内に伝わるのを、ある程度防ぐことが可能です。結果として、夏場は室温を下げることが可能になり、冷房費の削減に貢献できます。

冬場においては、屋根から冷気の侵入を防ぐことで、建物の断熱効果を高めることが可能です。暖房費の節約にも寄与し、年間を通じて電気料金の削減が期待できます。太陽光発電は、建物の快適性を向上させるメリットを持っています。

売電収入が得られる

太陽光発電で発電した電気の余剰分は、固定価格買取（FIT）制度を活用して売電することが可能です。FIT制度では、一定期間（住宅用太陽光発電は10年間、産業用太陽光発電は20年間）、国が定めた金額で電力会社が電力を買い取ります。

FIT制度の仕組みやメリットについては、下記の記事で解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。

再エネ賦課金の負担が削減できる

太陽光発電を導入することで、再生可能エネルギー賦課金（再エネ賦課金）の負担を軽減することが可能です。再エネ賦課金は、FIT制度を通じて、電力会社が再生可能エネルギー由来の電力を買い取る際にかかる費用を、電気を使用するすべての需要家が負担しています。再エネ賦課金は年々増加している傾向があり、需要家の負担も増加していることが問題になっています。

電力会社から購入する電力量が減少することで、再エネ賦課金の負担を減少することが可能です。

エネルギー源が枯渇しない

石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料は有限であり、いずれ枯渇してしまう可能性があります。

一方で、再生エネルギーはエネルギー源が枯渇しないため、エネルギー安定供給に貢献することが可能です。

太陽光発電の場合、太陽の光が届き、システムの故障がない限り発電を続けることが可能です。

ただ、太陽光パネルは経年劣化するため、安定して発電を行うために、定期的なメンテナンスを行うことは大切です。太陽光発電は、再生エネルギーの中では導入コストが低く、導入を検討する企業が増えています。

太陽光発電の7つのデメリットと対処法

太陽光発電は、「再エネの中では低コストだけど、ある程度の初期コストが必要」「天候によって発電効率が左右されてしまう」など、デメリットも存在します。主なデメリットや対処法について、7つ解説します。

導入に費用がかかる

太陽光発電は、他の再生可能エネルギーと比較すると、低い初期コストで導入することが可能です。しかし、それでもある程度の導入コストは必要です。設備容量にもよりますが、約2,000万円の初期コストがかかることを見据えておきましょう。初期コストが高額なため、多くの事業者がソーラーローンを活用して太陽光発電を導入します。

また、太陽光発電を導入する際に、国や地方自治体の補助金を活用すれば、初期費用を抑えることも可能です。ほかにも、リースやPPAなど、基本的に初期費用0円で太陽光発電を導入できる方式もあります。自社に最適な太陽光発電や導入方式を知りたい場合は、まずは気軽に太陽光の専門業者に相談してみましょう。

天候などによって発電量が左右される

太陽光発電は、天候によって発電量が左右されてしまうデメリットがあります。雨や曇りの日が続く場合、発電効率は低下します。また、夜間には発電を行えない点にも注意が必要です。対策としては、蓄電池を併設することで、発電した電力を蓄電して夜間でも使用することが可能です。

蓄電池を併設した方が、経済的メリットが生まれることを「ストレージパリティ」と呼びます。蓄電池の普及を促進するために、ストレージパリティに関する補助金制度も用意されています。蓄電池と併設することで、天候で発電効率が左右されるデメリットを解決することが可能です。

定期的なメンテナンスが必要となる

太陽光発電は経年劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると発電効率の低下や近隣住民からの苦情の原因になる可能性があります。低圧の太陽光発電の場合、メンテナンス費用は年間でおよそ10～15万円で、主なメンテナンス内容は下記の項目があります。

• パネルの目視点検
• I-Vカーブ測定
• ボルトの増し締め点検
• ホットスポットの点検

メンテナンスの中には、パネルの目視点検など、自分で行える点検項目もあります。

ただ、電気系統に関わる点検項目もあり、感電のリスクがあるため、メンテナンスは業者に依頼するのが安全です。

屋根など設置場所へ負荷がかかる

太陽光パネルによる設置場所への負荷を考慮しておくことも重要です。太陽光パネルは1枚あたり約15㎏あるので、屋根や斜面などの設置場所に負荷がかかります。10枚設置した場合、屋根には合計150㎏の重さが加わります。屋根や斜面の耐久性によっては設置が難しくなる場合があるため注意が必要です。まずは「自社施設にパネルを搭載できるのか」太陽光の専門業者に建物の耐久性について相談することが重要です。

近隣とトラブルが起こる可能性がある

太陽光発電を導入後に、近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。特に、遊休地に設置する野立て太陽光発電の場合は注意が必要です。主なトラブル事例としては、下記のものがあります。

• 太陽光パネルの反射光がまぶししい
• パワーコンディショナーの騒音がうるさい
• 雑草が伸びきっていて景観が悪い

導入後のトラブルを防ぐために、「事前に近隣住民に挨拶をする」「定期的なメンテナンスの実施」などが重要です。

売電価格が下落傾向にある

FIT制度の売電価格は、下落傾向にあります。太陽光発電は、技術が進歩したことにより、以前より設備を低コストで導入できるようになりました。売電価格が減少しても事業者は利益を出せると判断され、売電価格が年々減少しています。売電価格の減少もあり、これからの太陽光発電は、「売電して儲ける」よりも、「自家消費で電力を使用する」目的で導入することが推奨されます。

一度、自社に太陽光発電を導入する目的を考えてみましょう。

知識や実績が不足している専門業者に当たる可能性がある

太陽光発電は、EPC業者（太陽光発電の設計・調達・建設を一貫して行う企業）と連携しながら導入を進めます。太陽光発電が注目されてから、再エネ業界に新規参入する企業も増えています。

ただ、知識不足や技術力が不足している業者も存在するため、業者を選ぶ際は注意が必要です。業者選びに失敗すると、「過剰な初期コストがかかる」や「故障時の対応が遅い」など、様々なリスクが発生します。自社に合う適切な企業を選ぶ主なポイントは下記の通りです。

• 複数の企業に見積もりを依頼する
• 目的の事業（自家消費など）があるか確認する
• Web面談などで、コミュニケーションに問題がないか確認する

太陽光発電の導入リスクを最小限に抑えるために、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

太陽光発電を導入する流れ

太陽光発電を導入する場合、まずは太陽光発電の専門業者に相談します。その後、見積書の発行を行い、双方が同意すれば補助金の申請や電力申請を行います。導入の大まかな流れを把握して、詳細は太陽光の専門業者に相談しましょう。

• 太陽光発電の導入について無料相談
• 見積書の作成
• 補助金の申請
• 管轄の電力会社に電力申請
• 設備の設置/連携工事
• 運転開始

【まとめ】太陽光発電にはメリットもデメリットもあります。ご不明な点はグッド・エナジーにご相談ください

太陽光発電は、再エネの中では導入コストが低く、注目が集まっています。電気料金の高騰をきっかけに、自家消費を目的に太陽光発電を導入する企業が増えています。太陽光発電は多くのメリットがありますが、長期間運用するために、デメリットと対処法も把握しておくことが重要です。

グッド・エナジーは、太陽光発電の提案、施工、メンテナンスを一貫して手掛ける企業です。お客様のご要望を伺い、最適なプランを正直に提案させていただきます。

• 自社に最適な太陽光発電を知りたい
• なるべく初期費用を抑えたい
• どこに相談していいか分からない

上記のように、太陽光発電に関する疑問や不安があれば、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。