太陽光発電は期間が過ぎてもクーリングオフできる？やり方や対処法を解説！ | 太陽光 | 再生可能エネルギー | 株式会社グッド・エナジー

太陽光発電はクーリングオフの対象となるため、契約後でも一定の期間内であれば契約の解除が可能です。

本記事では、クーリングオフの概要、クーリングオフのやり方、期間が過ぎた場合の対処法などについて詳しく解説します。

また、クーリングオフが解約できなかった時の対処法も解説しています。

太陽光発電の投資を始めたけれど、事業を継続するか不安に思っている方は、ぜひ最後までお読みください。

太陽光発電はクーリングオフの対象になっている

太陽光発電は、クーリングオフの対象となります。契約後でも契約書面の受領から8日間以内であれば、無条件で契約を解除することが可能です。

特定商取引法に基づき、クーリングオフが適用される取引には、自宅への訪問販売だけでなく、街頭での勧誘や店舗への呼び込みなども含まれます。

また、電話による勧誘販売や特定の継続的なサービス提供も対象となります。太陽光発電業者の中にも、訪問販売など不適切な販売手法で契約を結ぼうとする事例も見受けられます。

もし、悪徳業者と契約を結んでしまった場合、クーリングオフを利用して契約を解除することが賢明です。

クーリングオフのやり方

クーリングオフは、契約書面を受け取ってから8日以内に、はがきや電子メールで業者に通知します。

ハガキは両面をコピーし簡易書留等にして証拠を残し、電子メールはスクリーンショットを撮り証拠を残します。

クーリングオフの期間

クーリングオフは、消費者を守るための制度で、特定の条件下で契約を無条件に解除できます。

クーリングオフの期間は通常8日間で、この8日間は、契約書を受け取った日を含めて計算することに注意が必要です。

例えば、1月1日に契約書を受け取った場合、１月８日までがクーリングオフの対象となります。

この期間内に手続きを行えば契約を解除することができますので、注意して日数を確認することが大切です。

通知書に記載する

クーリングオフ通知書は、「はがき」と「内容証明郵便」の2種類の方法があります。

内容証明郵便は、通知の内容と発送日時を公的に証明できるため、法的な効力が高くトラブル防止に有効です。

内容証明の用紙に規定はありませんが、文具店や通販で売っている内容証明用紙を使うと便利です。内容証明用紙には、文字数と行数の制限があります。

• 縦書きの場合　1枚26行以内・1行20字以内
• 横書きの場合　1枚20行以内・1行26字以内、または1枚40行以内・1行13字以内　　　　　　

クーリングオフ通知書には、事業者が対象となる契約を特定するために必要な情報と、クーリングオフの意思表示を記載します。

• 契約年月日
• 契約者名
• 購入商品名
• 契約金額

クーリングオフ通知書の作成方法
通知書の種類	はがき内容証明郵便
はがきの特徴	手軽両面をコピーし簡易書留や特定記録郵便で送付
内容証明郵便の特徴	郵便局が内容を証明してくれる法的効力が高い
行数・文字数制限	縦書きの場合　1枚26行以内・1行20字以内 横書きの場合　1枚20行以内・1行26字以内、または1枚40行以内・1行13字以内
内容証明の場合の記載事項	クーリングオフをする意思表示契約年月日契約者名と住所購入商品名契約金額その他、契約会社名と住所、書類作成の 日付と署名など
送付期限	契約書受領日から8日以内に発送※契約受領日も入れることに注意

通知書を提出する

クーリングオフ通知書の提出方法は、特定記録、簡易書留、一般書留、内容証明の4種類あり、それぞれ特徴や料金が異なります。

クーリングオフ通知書の提出方法
提出方法	特徴	料金（目安）
特定記録	配達の記録が残る	郵送料＋160円
簡易書留	配達と受取りの記録が残る	郵送料＋320円
書留郵便	配達と受取りの記録が残る	郵送料＋435円
内容証明郵便	配達と受取りの記録と内容証明	郵送料＋一般書留料＋440円（2枚目以降は+260円）

クーリングオフ通知書の提出には、内容証明郵便を利用することが最もおすすめです。

おすすめな理由は4点あります。

• 法的証拠力が高い：いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを公的に証明できる
• トラブル防止：事業者が「通知を受け取っていない」と主張した場合でも、送付の事実と内容を証明できる
• 心理的効果：公的な性質を持つため、受け取った事業者の真摯な対応を促す
• 長期保管：郵便局で内容の謄本が5年間保管されるため、長期的な証拠となる

内容証明郵便は、文書の内容や差出人、宛先を公的に証明し、法的な信頼性を持つ郵便サービスです。

また、書留扱いにもなるため、クーリングオフ通知書を発信した日も証明されます。

クーリングオフは電磁的記録でも可能に

2022年6月の特定商取引法改正で、クーリングオフの通知が電磁的記録でも可能になりました。

事業者サイトの専用フォーム、電子メールやSNSでクーリングオフの通知ができます。

以下の注意点を確認して実施することが重要です。

• 事業者が指定した連絡先に送信する。不明な場合は郵便にする。
• 契約を特定する情報（契約日、契約内容、金額、担当者名、申出日、氏名、住所）を記載する。
• 送信記録や事業者とのメールやSNSでのやり取りも、スクリーンショットで保存し証拠を残す。
• クレジット契約の場合は、クレジット会社に書面で通知する。
• 送信エラーになっていないか確認する。

出典：公益財団法人 全国消費生活相談員協会

クーリングオフに関する不安は消費者センターに相談できる

クーリングオフに関する手続きで不安がある場合、消費生活センターに相談することができます。

消費生活センターは、商品やサービスに関する苦情や問い合わせなど消費者からの相談を受け付ける公的機関です。

専門の相談員が公正な立場で対応し、適切なアドバイスをしてくれます。

全国共通の消費者ホットライン「（局番なし）188」に電話をかけると、最寄りの消費生活センターに繋がるので不安のある方は相談するとよいでしょう。

太陽光発電のクーリングオフ期間が過ぎた場合の対処法

クーリングオフ期間が過ぎた場合でも、太陽光発電の販売企業側に不備があれば、契約を解除できる可能性があります。

疑問や不安がある場合は、全国共通の消費者ホットライン「（局番なし）188」に電話することをおすすめします。

専門の相談員が適切なアドバイスやサポートをしてくれるので安心です。

土日祝日で都道府県の消費生活センターが休業している場合でも、国民生活センター（消費者庁が所管）に電話がつながります。

太陽光発電のクーリングオフが認められなかった場合の対処法

太陽光発電のクーリングオフが認められなかった場合は、3つの対処法が考えられます。

• 中古太陽光発電所として売却する
• 太陽光発電所を撤去する
• 太陽光発電事業を継続する

中古太陽光発電所として売却する

太陽光発電のクーリングオフが認められなかった場合は、中古太陽光発電所として売却する方法があります。

中古の太陽光発電は、以下3つの理由から投資家からの人気が高くなっています。

• 過去の売電実績のデータが分かる
• 新設と比較して購入後すぐに売電収入を得られる
• 新設と比較して初期投資のコストを抑えることができる

中古の太陽光発電所（セカンダリー市場）は活況となっており、高価売却を期待しやすいです。

太陽光発電所を撤去する

太陽光発電所を所有し続ける限り、維持管理費が継続的に発生します。

産業用太陽光発電の場合、維持管理費は地上設置型も屋根設置型も2024年度の想定で、年間1kWあたり約5,000円かかります。

一方、発電所を撤去する決断をした場合でも、相当な費用がかかることを認識しておくことが必要です。

資源エネルギー庁の「令和６年度以降の調達価格等に関する意見」によれば、設備の解体費用は1kWあたり約1万円と見積もられており、大規模な発電所では総額が数百万円に達する可能性があります。

撤去する場合は、予想以上に費用がかかる可能性があることに注意が必要です。

運用可能なら事業を継続する

太陽光発電所が売電可能な状態で黒字化を見込めそうであれば、そのまま事業を継続する方法もあります。

しかし、クーリングオフを検討した背景には、契約内容などに問題があり、太陽光発電所の運用が困難であることも考えられます。

運用が難しい場合は、設備の売却を検討するのも一案です。太陽光発電の買取業者に相談することで、セカンダリー市場での売却の可能性について、最適な選択ができるようアドバイスが得られます。

太陽光発電所の売却でお悩みなら買取業社に相談する

太陽光発電所の売却で悩んでいる場合は、買取業者への相談をおすすめします。

買取業者は、仲介業者と比較して直接取引を行うため、売却までの期間が短く手続きがシンプルです。

買取業者に依頼するメリットは迅速な現金化です。

一方、デメリットとしては、仲介業者を通じた場合と比べて売却価格が低くなる可能性があります。

太陽光買取センターは、査定から買取、メンテナンス、販売まで一貫して行っているため（中間業者をカットしているため）、高価買取が可能となります。

また、買取から現金化まで最短14日で、3ヶ月の買取保証付きのため安心して取引を進められます。

出力制御の対象となる物件にも対応しているため、幅広い案件に対処可能です。

まとめ：太陽光発電はクーリングオフの対象

本記事では、太陽光発電所のクーリングオフについて、概要や手続き方法、期間がすぎた場合の対処法などを詳しく解説しました。

クーリングオフを行う場合は、契約日を含めて8日以内に行うことが重要です。

クーリングオフが難しい場合や太陽光発電所の運用に悩んでいる方は、設備を売却する方法もあります。

太陽光買取センターでは、中古の太陽光発電所の買取を行っており、累計買取実績は300件以上です。

中には他社の査定額より100万円以上高く買い取った事例もあります。

また、太陽光買取センターは、相談から現金化まで最短14日、3ヶ月の買取保証付き、出力制御物件にも対応しています。

太陽光発電所の売却を検討している方は、ぜひお気軽に無料買取査定よりご相談ください。