LCOEとは?計算方法や太陽光発電への活用方法をわかりやすく解説 | 太陽光 | 再生可能エネルギー | 株式会社グッド・エナジー

LCOEとは?計算方法や太陽光発電への活用方法をわかりやすく解説

LCOEとは?計算方法や太陽光発電への活用方法をわかりやすく解説

太陽光パネルの発電コストを算出する方法で、国際的に「LCOE」が採用されています。LCOEの導入により、長期運用の視点で収益を把握することが可能です。本記事では、「LCOEの内容と計算方法」について、以下の項目について解説を進めます。

  • LCOEの計算方法
  • 再生可能エネルギー別のLCOE
  • LCOEに影響を与える5つの要因
  • 再生可能エネルギーの発電コスト動向(国際的)
  • 中古太陽光を選択する方法もある

LCOEは発電コストに繋がり、収益に直結する数字です。現在予定している初期投資費用から、まずはLCOEを算出してみましょう。

LCOEとは?

LCOE(均等化発電原価)とは、発電設備の発電コストを指標化したものです。LCOEの導入により、具体的な発電プロジェクトの見通しが可能になります。LCOEには、以下の項目が考慮されています。

  1. 初期コスト
  2. 継続的な運用費用
  3. 廃棄費用

また、LCOEの導入により、以下のメリットがあります。

  1. コストカット箇所
  2. 発電コストパフォーマンス
  3. 資産のコスト
  4. 設備利用率

IRR指標との違い

太陽光発電のIRR(Internal Rate of Return)とは、投資に伴う将来的なキャッシュフローと現在価値の累計額を表す指標です。

IRRは、世界共通の指標であり、投資対象の価値が表される数値として知られています。投資を行う際「IRRと利回り」という数値が使用されますが、大きく違いがあるので、以下にまとめました。

IRR利回り
現在を将来と考え、時間経過と共に変化する資産価値を考慮1年間に得られる利益を表す(時間経過による資産価値を考慮しない)

簡単にまとめると「現在にフォーカスするか、全体的にフォーカスするか」の違いです。利回りがいいからと安易に考えるのは危険になります。

LCOEの計算方法

LCOEの計算方法を紹介していきます。LCOEは、数値が低いほど発電コストが低い(安く電気を生み出せる=収益率が高い)ことが証明されます。計算式を以下にまとめました。

  • 資本費 + 運転維持費 + 燃料費 + 社会的費用(環境対策費用 + 事故リスク対応費用 + 政策経費) ÷ 発電電力量(kWh)

資本費とは、初期投資費用などを指し、運転維持費用は、保険料やメンテナンス費用などを含めた費用です。太陽光発電は、他の発電と違い太陽光を用いるため、燃料コストを必要としません。更に、環境対策費用を抑えられます。

LCOEの計算で使用する主な指標

LCOEの計算で使用する主な指標をご紹介していきます。計算上大切な指標ですので、読んでいきましょう。

期間

LCOEの計算では、設備稼働する年数を入力する必要があります。設備稼働年数は一般的に「20~25年」です。太陽光発電は、長期運用が前提となるので上記年数が採用されています。

海外の「DS New Enrgy社」では、重要な指標として解説がされ、保証期間である25年の設定が妥当だとされています。

初期費用

初期費用とは、太陽光発電所の本体価格・設備費用・施工費などの合計です。まとめると「プロジェクト初期費用の総額」になります。

近年では、太陽光パネルの価格低下や工期短縮などで、初期費用が抑えられる傾向です。LCOEに影響を与える「初期費用」が、抑えられてくることは投資対象として魅力が増します。

O&Mのコスト

O&Mのコストとは、固定変動型の保守運用コストです。固定型は、発電量の変化に応じて変動しないコストになります。

一方、変動型は上記とは違い変動するコストです。例えるなら、発電量が増加するにつれて摩耗消費するトランス変圧器などは変動型に該当します。定期的に実施する定期点検などは、発電量の変化に関係しないので固定型コストです。

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再生エネルギー別のLCOEを比較

各再生可能エネルギー別に、LCOEを比較して以下にまとめました。

再生可能エネルギー種別LCOE(円/㎾h)
事業用太陽光発電所11.2
陸上風力発電所14.7
原子力発電所11.7
LNG火力発電所10.7
石炭火力発電所13.6
LCOE評価結果:総合資源エネルギー調査会

太陽光発電所は、1kWhあたりのコストが低い傾向にあります。事業資金の目で考えると、事業用太陽光発電所以外は莫大な資金が必要になります。個人や企業が投資できる対象として、太陽光発電所はおすすめです。

出典:【経済産業省】発電コスト検証に関する取りまとめ(案)

LCOEを左右する5つの主要因

LCOEを左右する5つの要因について解説を進めます。対策を行うことで、数値が向上する可能性があります。

初期投資を抑える

初期費用を抑えることで、LCOE数値を向上することが可能です。太陽光発電所は、発電容量や選択するメーカーにも関係しますが数百万円の初期投資費用は必要になります。以下に、初期費用を抑える方法をまとめました。

  • 他社と相見積もりをする
  • 自治体の補助金を活用する
  • 出来高支払いを辞める

上記の出来高支払いを辞めることは、一括入金する方法です。話し合いが必要ですが、まとまった資金を入金することで費用を削減できる可能性もあります。

発電量の最大化を目指す

発電量の最大化を目指すことで、LCOE数値を向上させることが可能です。太陽光発電は、長期視点で考えることが重要なので重要機器の故障・トラブルなども考慮する必要があります。以下に、発電量の最大化を図る対策をまとめました。

  • 発電効率の高い太陽光パネルの導入
  • 高効率パワーコンディショナーの導入

上記は高いパフォーマンスを期待できますが「設置費用・交換費用」なども考慮しましょう。現在使用している機器から上記機器へ交換した場合、交換によって得られる増収益が交換コストなどと相殺されないことが重要です。

運転保守コストの最適化する

運転保守コストの最適化を行うことも重要です。太陽光発電所の建設工事の場合、「現場施工とアフターサポート」は別会社が多く竣工後のトラブルに関して業者間で責任分界点が発生します。

上記のトラブルは、現在でも多くあり復旧が進まないことも報告されており、事業者としてはバックアップ体制について検討することが重要です。

1つのポイントとして「施工業者とメンテナンス業者」を同じ業者で統一することで、情報共有がスムーズになり対応がスピーディーになります。

補助金・税制優遇を活用する

補助金や税制優遇を活用していきましょう。地方自治体より毎年、新たな補助金が公開されています。以下に、令和7年度に活用できる補助金をまとめました。(一部抜粋)

都道府県補助金名補助金額
神奈川県太陽光発電設置補助金28万円/件(FIT適用外)
埼玉県太陽光発電システムなどの補助金住宅用/3万年事業用/15万円
大阪府池田市太陽光発電・蓄電池システム設置費補助制度上限/20万円

上記のように各都道府県によって、新規公募をかけている補助金が多数あります。導入時には、管轄自治体へ確認を行いましょう。

再生エネルギーの発電コストの動向

再生可能エネルギーの発電コストの動向を解説していきます。Bloomberg(BNEF・世界的信頼度の高い情報機関)によると、再生可能エネルギーの発電コストは年々低下すると推測されています

専門誌によれば当社は、「依然として石油・石炭に頼る石油消費は堅調であるが、再生可能エネルギーの普及により消費量は低下しつつあり、コスト競争率の高いエネルギーが2024年から2050年にかけて25%増加する」と報告されています。

今後も技術発展が進めば、LCOEの向上が大きく飛躍する可能性も報告されています。

出典:【BloombergNEF】New Energy Outlook

グッド・エナジーの中古太陽光発電

グッド・エナジーの中古太陽光発電事業を行なっています。当社の特徴や強みを紹介します。

優良物件を選定

中古太陽光の中でも、優良物件を選定して紹介することが可能です。中古太陽光は、過去の発電実績・トラブルの情報が残っているため、購入後の収益を把握しやすくなります

また、トラブルが発生した際のトラブルシューティングでも、スムーズに原因究明することが可能です。LCOEが低く、発電コストパフォーマンスの高い物件をご提案いたします。

充実したO&Mサポート体制

充実したO&Mサポート体制にも自信があります。本記事でも解説を行いましたが、施工業者とメンテナンス業者が別の場合、設備の情報共有が難しくなります。

その点、当社であればワンストップで施工・メンテナンスが可能です。情報共有もスムーズで、過去のトラブル事例も共有いたします。

個別(正直)見積りで、適正な金額を提示して、メンテナンスから発電量のモニタリングもサポート可能です。

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まとめ:太陽光発電を導入する際はLCOEを意識する

本記事では、「LCOE(均等化発電原価)」について解説を進めました。LCOEは、初期投資費用や使用年数を当てはめて「1kWhあたりの発電コスト」を数字化する方法です。国際的にも採用されており、この数字が低いほど発電コストパフォーマンスが優れていることになります。

グッド・エナジーでは、中古太陽光の販売を行っており「発電実績・過去のトラブル」なども情報開示しております。また、LCOEの低い物件を扱っているのでご提案いたします。太陽光発電の導入でお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

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