太陽光発電は儲かる?利回り・初期費用・収支を徹底検証!

脱炭素社会の実現が求められる中、太陽光発電は「儲かる投資」として注目を集めています。しかし、初期費用が大きいことや、売電価格の下落といったリスクも否めません。
本記事では、太陽光発電の利回り、初期費用、収支モデルを検証し、実際の失敗例も交えながら導入時の判断材料となる情報をわかりやすく解説します。
これから太陽光発電への投資を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
目次
太陽光投資の基礎知識と始め方
太陽光発電は、導入時に大きな初期費用がかかります。太陽光発電投資で思わぬ失敗をしないためには、基本となる知識を把握しておかなければなりません。太陽光発電のしくみや、始めるための流れなど、必要となる基礎知識を解説します。
太陽光発電の仕組みを簡単におさらい
太陽光発電は、太陽光パネルに当たった太陽光を、電気エネルギーへ変換する発電です。第7次エネルギー基本計画では、太陽光発電は再生可能エネルギーの中で最大の電源と位置づけられています。
太陽光パネルで発生した直流電気を、パワーコンディショナで交流に変換し、家庭や事業所で使われたり、余剰分は売電されます。
発電量は主に日射量や設置場所、角度などの条件によって大きく左右されるため、土地や気象条件の見極めが重要です。
投資としての太陽光発電とは
投資としての太陽光発電は、発電した電気を電力会社に売ることで売電収入を得たり、自家消費することで光熱費を削減して利益を出す仕組みです。
近年は設備コストが大幅に低下し、初期投資額も数百万円台と導入のハードルが下がっています。国や自治体の補助金を活用すれば負担を減らし、固定価格買取制度(FIT)の活用で回収期間の短縮も可能です。
実際に、環境省や経済産業省などの国の補助金や、自治体の補助金を活用した場合、50%分をカバーできた事例もあります。
始めるために必要な流れとステップ
太陽光発電を始めるためには、しっかりとした準備と順序立てた手続きが重要です。主な流れは以下の通りです。
- 設置場所の条件や日射量を調査し、最適なシステム容量を決定する
- 信頼できる複数の施工業者から見積もりを取得し、価格や実績、保証内容などを比較検討して信頼できる業者を選定する
- 業者と契約後は施工、電力会社との連系手続き、試運転を経て発電がスタートする
経済産業省への申請や電力会社への申請の他、自治体や法令に基づく申請などもあるので、専門知識を持つ業者に相談しましょう。
太陽光発電は儲かる?投資のメリットとリスク
太陽光発電は、安定した売電収入が得られることから「堅実な投資」として注目されています。特に固定価格買取制度(FIT)が設定された場合、20年間の売電価格が保証されるため、収益の見通しが立ちやすく長期的な資産形成に適しています。
発電量の予測もできるため、収入が途絶えるリスクは他の投資より低いとされています。しかし、天候や設備トラブルによる発電量の変動、出力制御や制度変更、売電単価の下落といったリスクもゼロではありません。
事前のシミュレーションや適切な設備管理が重要です。
他の投資(不動産投資、株、FXなど)との比較
太陽光発電は、不動産投資や株式・FXと比べて価格変動リスクが低く、安定した収益を得やすい投資です。
固定価格買取制度(FIT)により、長期間一定価格で売電でき、需要も大きく変動しにくいため、長期的な収支計画が立てやすいメリットがあります。
一方で、資産価値の大幅な上昇は期待しづらく、初期費用が比較的高いこと、天候や設備管理の影響を受けやすい点には注意が必要です。
不動産のような空室リスクや、株式・FXのような値動きのストレスが少ない安定型の投資手段といえるでしょう。
2025年に太陽光発電を実施した場合の収益モデル
2025年に太陽光発電を導入した場合の収益モデルを表にまとめました。
項目 | 数値 内容 |
---|---|
設置容量 | 107kW |
初期投資費用 | 29,315,000円 |
年間発電量 | 124,575 kWh |
買取価格 | 21円/kWh |
年間売電収入 | 2,616,075円 |
年間運転維持費 | 500,000円 |
年間収支 | 2,116,075円 |
表面利回り | 8.9% |
実質利回り | 7.2% |
太陽光発電は安定した売電収入によって、年間200万円以上の収益を見込めます。この収益モデルは、太陽光発電投資業界の平均を上回り、中長期的な資産形成を目指す方に適した投資モデルといえます。
儲けを最大化する条件

太陽光発電で儲けを最大化するには、重要なポイントや前提条件があります。以下、5つのチェックポイントについて解説します。
- 信頼できる施工業者・メーカー選び
- 土地付き太陽光の選定
- メンテナンスコストの考慮
- 蓄電池の活用
- 税制・補助金の活用
信頼できる施工業者・メーカー選び
太陽光発電の施工業者やメーカー選びは、投資の成否を大きく左右します。施工不良や部材の品質トラブルは発電効率の低下や将来的な修繕費の増大につながるため、豊富な施工実績や口コミなど、信頼性を客観的に確認することが重要です。
保証内容やアフターサポート体制が整っている業者を選ぶとともに、パネルなどの発電設備も信頼性の高いメーカー製品を選定しましょう。複数業者で見積もりを取り、サービス内容や保証も比較検討すると安心です。
土地付き太陽光の選定ポイント
土地付き太陽光発電の選定では、日照条件、送電線へのアクセス、地形や法的規制など多面的な検討が必要です。年間の日射量や日照時間を事前に把握し、周辺に高い建物や樹木など日陰を作る要素が少ない場所を選びましょう。
また、送電線や変電所に距離が近いほど連系費用を抑えられ、造成や工事がしやすい地形なら工事費用を抑えられます。農地転用の手続きや防災区域などの規制も事前に確認し、必要な許可申請を行わなくてはなりません。
メンテナンスコストを考慮する
太陽光発電で安定的な発電を維持するには、定期的なメンテナンスが不可欠です。太陽光発電のメンテナンスには、パネルや設備の点検や清掃、除草などが含まれます。
費用はシステム規模や作業内容によって異なりますが、50kW未満の太陽光発電の場合、年間5万円〜10万円前後が相場です。また、50kW〜2,000kWの場合、100万円〜200万円が相場といわれています。
定期的なメンテナンスを怠ると、発電効率が低下したり思わぬ修理費が発生する原因になるため、年間の運転維持費を想定し適切な保守計画を立てることが重要です。
蓄電池の活用
蓄電池を活用することで、昼間に太陽光発電で生み出した電力を夜間や雨天時に利用でき、自家消費率を高めることが可能です。
特に固定価格買取制度(FIT)が終了した太陽光発電や、売電単価の低下した場合、電力を「使う」方が電気代節約などの経済的メリットが大きくなります。また、災害時や停電時も蓄電池に貯めた電気を使えるため、非常用電源としても活用が可能です。
税制・補助金の活用でさらに利回りUP
国や自治体の補助金や税制優遇を活用することで、太陽光発電の初期費用を大きく抑え、実質利回りを高めることが可能です。
法人の場合、「中小企業経営強化税制」による即時償却や税額控除、固定資産税の軽減措置が利用でき、経営面での負担軽減やキャッシュフロー改善に役立ちます。
また、2025年も一部自治体では設置費用の一部補助金が実施されており、複数制度を活用することで最大100万円以上の支援を受けられるケースもあります。地域や申請要件によって内容が異なるため、最新情報の入手と早めの申請が大切です。
太陽光投資の失敗例に学ぶ注意点
ここまで太陽光発電が儲かる仕組みを取り上げてきましたが、投資である以上デメリットもあります。
主な失敗例を3つピックアップしたので、参考にしてください。
- 施工のトラブル
- シミュレーションの失敗
- 現地確認をしない
施工不良や部材の質によるトラブル
信頼性の低い施工業者や経験不足の施工業者に依頼した場合、パネルや架台の設置不備、電気配線ミスなどが発生しやすいです。
施工不良によって、発電効率の著しい低下や感電などの安全リスクに発展したケースもあります。これらの修繕には多額の追加費用が発生し、投資利回りにも大きな悪影響を及ぼします。
トラブルを避けるためには、施工実績が豊富で、保証体制がしっかり整った業者を選ぶことが最も重要なポイントです。
過剰なシミュレーションによる失敗
過剰な収支シミュレーションが原因で起きる、太陽光発電投資の失敗例は少なくないと言えます。発電シミュレーションが「晴天続きの理想条件」で組まれていると、天候変動や影の影響などにより発電量が大きく下回り、当初の利回り計画の達成が困難になります。
シミュレーションの前提条件をよく確認し、地域の平均的な日照量や太陽光パネルの劣化率を織り込んだ、保守的な前提条件で収支見積もりを行うことが重要です。
NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の日射量データベースなどを確認するとよいでしょう。
現地を確認せずに失敗
資料上では魅力的に見えた太陽光発電物件でも、実際に現地を確認せずに購入・契約すると思わぬ問題が判明するケースがあります。
たとえば、周囲に高木や建物があり日照が遮られていたり、土地がぬかるみやすく施工や維持管理に余計なコストがかかったりすることがあります。
失敗のリスクを下げるためには、面倒に思っても、必ず現地を確認することが重要です。現地調査を怠ると、長期の運用に支障をきたし、投資収益にも大きな悪影響を及ぼすリスクが高まります。
太陽光投資に関するQ&A
太陽光発電投資において、多くの方が気にされるポイントは主に次の3つです。
- 初期費用はどのくらい必要か
- 売電価格は将来下がるのか
- 蓄電池は必要なのか
太陽光発電投資の検討段階でほとんどの方が直面する内容です。
それぞれ解説します。
初期費用はどのくらい必要?
太陽光発電の初期費用は、一般的に低圧(50kW未満)で1,000万〜3,000万円前後が目安です。土地付き案件では、設置費用・土地代・接続費用・諸税など総額で判断します。利回りを左右するため、初期費用と収益性のバランスが重要です。
売電価格は将来下がる?
太陽光発電の新規契約では、売電価格の下落が続いています。2025年度でも住宅用は15円/kWh、事業用は10円/kWhと低水準です。
しかし、固定価格買取制度(FIT)で契約した発電所は、20年間は契約時点の価格が固定されるため、運用中に価格が下がることはありません。
将来的には固定価格買取制度(FIT)が終了し、非FIT(市場連動型)や自己消費型への移行が進むと予想されています。
蓄電池は必要?
蓄電池の導入は必須ではありませんが、自家消費型運用や災害時の備えには非常に有効です。蓄電池があれば、固定価格買取制度(FIT)終了後や売電単価が下がった場合、昼間発電した電力を蓄えて夜間に利用することで電気代を節約できます。
また、災害時や停電時にも蓄電池があれば生活用の電気を一定時間確保可能です。導入コストもかかりますが、設置スペース、容量なども考慮し、投資回収をトータルでみて判断しましょう。
故障したときどうすればいい?
太陽光発電の蓄電池が故障した場合、まずは保証内容を確認しましょう。蓄電池は多くの複雑な部品で構成されているため、必ず専門業者による適切な対応が必要です。
多くの機器は10年〜15年程度の保証が付いており、保証期間内であれば無償対応される可能性もあります。保守契約があれば、業者に連絡すれば迅速に対応してもらえます。安全確保のため、感電防止の電源遮断や周辺確認も忘れずに行いましょう。
【結論】太陽光発電でしっかり儲ける!利回り10%以上を狙うなら、立地と設備選びがカギ
太陽光発電で安定した高利回りを目指すには、日射条件に恵まれた立地選びと、実績がある施工・機器メーカーを選ぶことが極めて重要です。単に価格が安い物件を選ぶと、将来的に大きな損失がでる可能性があります。
太陽光発電投資を成功させるためには、メンテナンス費用や保険、補助金や税制優遇制度の活用なども含めた総合的な収支設計がカギです。
グッド・エナジーは太陽光発電の買取・販売・メンテナンスまで対応しており、購入前の相談から導入後のサポートまでお任せいただけます。
初めて太陽光発電の導入をお考えの方も、安心してグッド・エナジーにご相談ください。確かな情報と信頼できるパートナー選びで、資産価値の高い太陽光発電投資を実現しましょう。
中古太陽光の高価買取なら
グッド・エナジー
高価買取・最短14日で現金化・
買取実績300件以上
1円でも高く売るなら、
まずはグッド・エナジーにご相談ください。
-
\ お急ぎの場合はお電話ください! /
03-5811-1928営業時間10:00~17:00(土日除く) -
\ 60秒でカンタン入力! /
今すぐ無料査定する