省エネ事業
空調
空調を制する者は省エネを制する
空調は電力消費量の40%以上を占めると言われています。
省エネ効果を高めるためには、空調にメスを入れることが不可欠です。
しかしながら、空調は新しいものに交換するのに高額の設備投資が必要となるため、次のような「空調コスト削減の工夫」を実施しながら、総合的に電気代の削減を検討していくことが重要です。
空調コスト削減の工夫
- POINT01
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空調機の更新
空調機が古い場合には空調機の更新を考えるのも1つの方法です。空調機の効率は年々向上しており、10年前と比べただけでも約20%程度省エネになっています。なお、空調を更新する際には、高額の設備投資が必要となるため、補助金の活用ができないか確認することが重要です。
- POINT02
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専門業者にメンテナンスを依頼する
空調はフィルターや熱交換器(フィン)の掃除など、定期的にクリーニングしなければいけない部品があります。また、経年劣化による部品交換や異常による故障も時々発生するため、専門業者のメンテナンスを受けること重要です。また、専門業者にお願いして、外気導入量(外気を取り込む量)などを調整してもらうのも電気代の削減に有効な方法となります。いずれにしても、このような対応は一般的には企業内で難しい対応となるため、専門業者に依頼することが重要です。
- POINT03
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デマンドコントロールを導入する
高圧で受電しているお客様については、デマンドコントロールを導入することで、空調の自動制御を行い、電気代が大きく削減できる場合があります。
- POINT04
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太陽光パネルを設置する
屋根に太陽光パネルを設置することによって、電気代の削減効果が発揮されると共に、遮熱性能の向上が期待できます。特に夏場では、室内温度が3℃〜5℃程度下がる効果があるため、電気代の削減に大きな効果を発揮します。
- POINT05
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空調機の温度設定を調整する
国が推奨している室内温度は「夏期28℃、冬期20℃」です。ここから無理のない範囲で温度設定を見直すと、1℃あたり約10%の省エネ効果があると言われています。
- POINT06
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ブラインドで遮光する
窓にブラインドをするだけで、10%程度の省エネ効果があると言われています。
- POINT07
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室外機の障害物を取り除く
室外機は屋内の熱を外に捨てるために放熱しています。吹出口付近に障害物があると、熱風を再び吸い込んでしまい、冷却効果が極端に低下(電気代が1.5倍になる場合があります)してしまいます。吹出口付近に障害物がある場合は、すぐに取り除きましょう。
- POINT08
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室外機の温度調整をしてあげる
室外機はエアコンの室内機から送られてきた「部屋の中の温かい空気」を「熱交換器」で冷やし、部屋の中に「冷たい空気」を戻す機能を担っています。室外機の温度が上がってしまうと、空調が効きにくくなります。夏は室外機の温度を冷やすように、すだれなどの屋根を作ってあげると電気代の節約につながります。一方、冬は直射日光に当てて、室外機を温めてあげると、電気代の節約につながります。
- POINT09
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空調機の使用時間を短縮する
空調の使用時間を短縮すれば、節電につながります。例えば、終業時刻の30分前に空調を停止しても、空調で冷えた空気の「残熱」で、残り時間も充分な温度環境を維持しながら節電することができます。ちなみに、8時間勤務の事務所で、30分間空調の停止を早めた場合、約6%の節電ができると言われています。
- POINT10
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分散起動
分散起動とは、始業時に建物内の空調を一気に起動するのではなく、タイミングをずらしながら起動する方法です。空調を一気に起動すると、デマンド値が一気に上がり、大きな消費電力が掛かってしまいます。分散起動を実施することにより、冬の商業施設では約9%の電気代削が削減できると言われています。
- POINT11
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ナイトパージ
ナイトパージとは、夏の夜間に外気を取り込んでおくことで室内を冷やし、翌日の空調負担を軽減する方法です。空調機にナイトパージ機能が付いていればそのまま使えば効果がありますし、機能がない場合は、夜間に空調の換気をONにすることで同じような効果が得られます。なお、ナイトパージを行うことで、約5%の省エネ効果があると言われています。
- POINT12
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OA機器の電源を切る
室内にあるPCや複合機は熱を放出しています。小さなことですが、使わないOA機器の電源を細目に切ることも電気代の削減につながります。
- POINT13
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断熱塗装
テナントとして入っている事務所では難しいですが、自前の工場や事務所の場合には、断熱塗装を利用するのも有効な方法です。断熱塗装によって、室内温度が7℃下がったという事例もあります。
- POINT14
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空調を効かせるエリアを仕切る
工場や倉庫などでは、ビニールカーテン等で空調を効かせる範囲を仕切ることで、省エネ効果が生まれます。
補助金の活用
例えば2022年度の事例では「先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金」で1事業あたり20万円、「中小規模事業所向け省エネ型換気・空調設備導入支援事業」なら限度額1,000万円の補助金が交付されました。以下に空調関連のおもな補助金制度の概要を紹介します。
先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金
・指定設備導入事業では高効率空調の導入費用を補助
・補助金額:1年度あたり上限1億円、1事業あたり下限20万円
中小規模事業所向け省エネ型換気・空調設備導入支援事業
・高効率換気設備や熱交換型換気設備、換気・空調一体型設備の更新や増設、新設費用を補助
・補助金額:対象経費の3分の2(上限1,000万円)
大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業
高機能換気設備や空調設備などに関する導入費用を3分の2補助(上限2,000万円)
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