省エネ事業
デマンドコントロール
デマンドコントロールとは
デマンドコントロールとは、建物内の電力量を監視し、設定したデマンド値を超えないように警報を出したり、機器を自動制御することで、使用電力量を計画的にコントロールする仕組みのことです。
例えば、初めの15分間など決められた時間で使用された電力を測定し、測定した結果がその時点の目標値よりも高かった場合には、30分経過時点でデマンド値が目標値を下回るように、電力量を減らすなどのコントロールを行っていきます。
デマンドコントロールの方法は、2つあります。1つは「デマンド監視」と呼ばれる方法で、電力量を常時管理者に通知して、電気機器(主に空調)のON・OFFを手動で行っていく方法です。もう1つは「デマンドコントロール」と呼ばれる方法で、デマンドコントローラーに予め空調などの制御方法を登録し、自動制御によってデマンド値を調整する方法です。
デマンド値とは
そもそもデマンド(demand)とは「需要」という意味で、デマンド値とは「瞬間電力値(kW)」のことです。デマンド値は電力会社と高圧以上で電力契約を締結している場合に適用され、毎時0時と毎時30分の2回、「30分間における平均使用電力(kW)」として1日に48回測定が行われます。
電気代の基本料金を下げるためには最大デマンド値を下げる必要がある
高圧の電気料金は、次のように計算されます。
この中で「基本料金」は「契約電力」=1年間を通じて最も高かった「最大デマンド値」で決定します。
つまり、電気代を抑えるためには、年間を通じて最大デマンド値を抑える必要があるのです。
デマンド値を抑えるためには、短時間で大量に電力を消費する電気機器(主に空調と電灯)を上手にコントロールすることがコツとなります。
コントロール導入の
メリット
コントロール導入の
デメリット
デマンドコントロール導入のメリット
- メリット01
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毎月の電気使用量(電気代)を下げることができる
- メリット02
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年間を通じた最大デマンド値を下げることによって、翌年の電気料金(基本料金)を下げることができる
- POINT03
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デマンドコントローラーを入れることで、電気の使用量を自動制御してくれるため、手間が全くかからない。
デマンドコントロール導入のデメリット
- デメリット01
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デマンドコントロール導入に初期費用が掛かる
- デメリット02
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無理な電力調整を行うと、エアコン設備等が過度に止まるなど、労働環境に問題が生じる場合がある
デマンド値を抑える方法
デマンドを抑えるためには、大きな電力を短時間使用する電機機器にメスを入れることが重要です。
デマンド値を抑える方法としては、次のような方法が考えられます。
- ・デマンドコントロールを入れて、空調を制御する
- ・照明をLEDに替える
- ・電子機器に優先順位を決めて、優先度の低い電子機器は停止する
- ・太陽光発電を導入する
- ・照明や空調設備に人感センサーをつけて稼働時間を限定する
- ・インバータの高効率化する
太陽光発電や蓄電池を導入することで更に電気代の削減効果が向上
デマンドコントロールと併せて太陽光発電や蓄電池を導入すると、更に電気代の削減効果が向上します。
太陽光発電を導入することで、昼間の電気使用量を抑えることができます。また、蓄電池を利用することで、電気使用量の少ない時間帯に電気を貯めて、電気使用量の多い時間帯にその電気を使用することで、デマンド値を上手に下げることができます。このようにピークの電気を下げることをピークカット、電気の使用量の多い時間帯から電気の使用量の少ない時間帯に電気の使用量を移動させることをピークシフトと言います。
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