太陽光パネルの保証期間はどれくらい?各メーカーの補償内容を比較

太陽光発電において、「太陽光パネルの保証期間」は、健全に事業を行う上で重要となります。合わせて、保証の種類や保証適用条件なども理解することが重要です。
本記事では、以下の項目について解説を進めます。
- 太陽光パネルの保証期間
- 太陽光パネル保証の種類
- 各太陽光パネルメーカーの保証期間
- 保証を受けられない場合がある
これから事業を始める方や、太陽光パネルを選定する方は、保証期間や保証内容を考慮することが大切です。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
太陽光パネルの保証期間は最低でも10年

太陽光パネルの保証期間は「最低10年」です。通常の家電製品は、1年~2年と短期間ですが、太陽光パネルは長期保証が付帯されています。
太陽光パネルに長期保証が付帯されている理由について、以下にまとめました。
- 国からの補助金がもらえる(製造者側の視点)
- 長期間、安定した運用を目指すため
- 購入者への安心感を提供するため
メーカーによっては、保証期間延長を有償で申し込める場合もあります。長期間、安全に運用するために、メーカー保証を確認しておきましょう。
太陽光パネルの保証が重要な理由
前述の通り、長期間安定した運用を目的としている太陽光発電所では、保証期間は長いことが重要です。
保証の内容も様々な種類があり、運営者のニーズに合わせた保証プランの選択が可能となります。保証プランを選ぶ際は、運営環境を網羅できる保証を選びましょう。
太陽光パネルの保証は、国が再生可能エネルギーを促進しているため、保証期間・内容なども手厚いことが挙げられます。
詳しい保証内容に関しては、次項で解説を進めます。
太陽光パネルの40年保証とは
近年では、太陽光パネルの保証を長期間に延長したメーカーが散見されます。その保証期間は「40年間」という長期間です。マキシオン(旧サンパワー)の400Wパネルは、40年の保証が提供可能となります。
保障が長期間になる場合、メリット・デメリットがあるので以下にまとめています。
メリット | デメリット |
---|---|
長期保証での安心感が得られる | 引越しの場合、適用されない |
住居期間が長い場合、交換頻度が少ない(太陽光パネル交換費用削減) | 販売価格が通常より、高くなる |
保証期間が長い製品を導入する場合、40年間移動する予定はないかという部分と、安定的に収益を確保できそうかという部分を考慮することがポイントです。
具体的な保証内容を解説
本章では、太陽光パネルの保証の種類について解説します。
製品保証
製品保証とは、太陽光パネル本体の品質面の保証となり製造工程・使用材料の不具合を対象としている保証です。
製品保証には2つの種類があり、以下にまとめました。
保証種類 | 太陽光パネル | 周辺機器保障 |
対象機器・範囲 | 太陽光パネル単体 | パワコン・架台 |
製品保証には、「太陽光パネル単体」と「その他周辺機器パワコン・架台」がある点に注意が必要です。上記の保証は、自然災害などによる被害は対象外となります。
システム保証
システム保証とは、前述でも解説しましたが、「太陽光パネル・パワコン・接続箱・集電箱・架台」などを含みます。
上記の重要製品が、通常状況で故障した場合に無料で受けられる保証となり、太陽光発電所内の重要機器をトラブルから守ります。
周辺機器を一括で保証を受ける場合には、同じメーカーで各製品を揃える必要性があり、メーカーにより「自然災害補償」が付帯するケースもあるので、確認を忘れず行いましょう。
出力保証
出力保障とは、太陽光パネルの出力が、一定期間において、メーカー基準値の出力を下回った場合、無料で交換または修理が受けられる保証です。
太陽光パネルは、年数経過に伴い劣化が進む製品なので、多くのメーカーでは「公称最大出力からの劣化」に関して保証しています。
公称最大出力とは、JISの規格で定められた以下のような標準試験条件の下で発電される最大出力です。以下に経年劣化(発電効率の低下)と保証に関して、まとめました。
保証期間 | 保証出力 |
---|---|
10年 | 初期出力の90%以上 |
25年 | 初期出力の80%以上 |
自然災害の補償も重要になる
自然災害補償とは、自然災害によって生じた損害を保証する保険になります。以下に、対象となる自然災害をまとめました。
- 台風などによる水災や風災
- 火災
- 落雷
- 雪災
太陽光発電は、自然災害のリスクを常に懸念する必要があります。自然災害を加味して、対策を講じて長期間運営することが重要です。
メーカーによっては、該当しない自然災害も含まれる可能性があるので、確認を行いましょう。
太陽光パネルメーカーの保証内容を比較
太陽光パネルメーカー各社の保証内容を比較します。
メーカー名 | 出力保証 | システム保証 | 災害又は施工補償 |
---|---|---|---|
エクソル | 15年 | 30年 | 5又は10年 |
長州産業 | 25年 | 15年 | 10年 |
パナソニック | 25年 | 15年 | 15年 |
京セラ | 20年 | 20年 | 15年 |
シャープ | 15年 | 15年 | なし |
ソーラーフロンティア | 20年 | 15年 | 10年 |
Qセルズ | 25年 | 15年 | 10年 |
保証される条件と無償有償の有無に関しては特に重要になるため、事前に確認を行いましょう。
太陽光パネルの保証を受けられない可能性
太陽光パネルの保証を受けられない3つの可能性について解説します。
出力保証の適用には条件がある
太陽パネルの出力保証の適用には条件がございます。以下に、JIS規格で定められている適用条件をまとめました。
- 太陽光パネル表面温度25℃
- 日照量が1平方メートルあたり1,000W
- 太陽スペクトルAM(エアマス)1.5
太陽光パネル表面温度25℃とは、公称解放電圧(最も高い出力電圧)が最大出力される表面温度です。日照量が1平方メートルあたり1,000Wとは、パネル表面面積(約1.9㎡)を「1㎡」と考えた数値となります。
最後に、太陽スペクトルAM1.5とは、太陽光が地表に到達するまでの間に、大気中を通過する距離を表す数値です。
3つの条件は言い換えると、「気温が低く、日射量が多く、無風の状態」に近いため太陽光パネルにとって恵まれた条件となります。
条件に適合して保証が受けられるかの判断は、第三者機関に依頼が必要なことも知っておきましょう。
自然災害の補償はメーカーによって異なる
自然災害の保証は、全メーカー100%付帯されているわけではなく、メーカーによって異なりますので注意が必要です。
運営される土地の過去の災害や発生する危険のある災害なども施工業者と共同でピックアップする作業も必要となります。
自然災害の種類・災害の範囲を確認して、「無償付帯なのか?有償付帯なのか?」という部分も購入前に必ず確認しましょう。
保証期間には十分注意する
太陽光パネルの保証期間には十分注意しましょう。太陽光パネルの保証期間内に、パネルの不具合は起きにくいとされています。
過去の事例では、同メーカーが10年経過後に不具合が生じ、その経験から有償支払いにて保証期間を延長された事業者も存在します。
メーカーとしても、保証期間を不具合が起きにくい期間に設定している可能性もあるので、過去の事例なども参考にして総合的に判断していきましょう。
まとめ:太陽光パネルの保証期間や内容を解説
本記事では、「太陽光パネルの保証期間」について解説を進めました。太陽光パネルの保証期間は、各メーカーによって期間が異なり、適用される範囲も異なります。
無償付帯するメーカーもあれば、有償付帯のメーカーがあるのも事実です。
本記事でも解説した「自然災害保証・重要機器故障」は、予期せぬ事業中断となりかねません。
施工業者と過去の故障事例・災害事例などを聞き取り、最善の選択を行いましょう。
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